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2020年10月7日ニュース

「アドバイザーのつぶやき」第10回を投稿しました。

★アドバイザーのつぶやき 第10回 20/10/7★

私が接した企業の一つに興味深い株主構成の会社がありました。メインの会社Mは製造業で、会長の持株比率は10%しかありません。しかしMには親会社(持株会社)Bがあり、Mの1/3の株を保有しています。会長は親会社B株の過半数を出資した形でMを設立しています。

メインの会社Mの株価(相続税評価額)は業績が良い事もあり約50万円ですが、親会社Bの株価は約5万円です。つまり会長は最小の投資でグループをコントロールしています。この型は世間にはよくある手法ですが、面白いのはこの企業はファミリー企業ではないという所です。この企業は社員が均等に出資して創業したので、特定のファミリーは存在しません。経営執行者は代々、マネジメントに長けた人が選ばれてきました。ところが、上のようなストラクチャーを使って、経営執行者であった会長はこの企業をオーナー企業へ変貌させました。いわば乗っ取り(よく言えばMBO)です。

前回、スリーサークルフレームワークを取り上げましたが、ファミリーのサークルがありませんので、オーナー企業と呼ぶことにします。さらに巧妙な仕組も組込まれていますが詳細は割愛します。いずれにしても、オーナーとしての立場を企業の中で構築していく(あるいは変更していく)には、財務と経理の知恵が必要だという事です。次回はこの会長の事業「永続」の考え方をつぶやきます。(by smile)

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