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2020年10月9日ニュース
「アドバイザーのつぶやき」第11回を投稿しました。
★アドバイザーのつぶやき 第11回 20/10/9★
前回取上げたオーナー企業Mの続きをお話したいと思います。
オーナーと経営執行者の2つの地位を手に入れた会長の政権は25年に及びましたが、齢75歳で引退すると決めていました。実にスマートな人で、自分が引退しても会社が永続できる事と、自分の経済的利益のバランスをとった形を引退の10年前から準備していました。
まず経営執行者ですが、3人の候補を明確に選び5年間をかけて選別していきました。引退の5年前に自分は会長に退き、3人の内の1人を社長に据えました。残る2人には多額の退職金を渡して会社を去ってもらっています。社内に内向きの派閥が出来ることには、従来から目を光らせていました。次に会長の経済的利益ですが、会長が保有する会社Mと親会社Bの評価額は合わせると10億円を超えます。会長があきらめた方の経済的利益は親会社Bの株です。これを自分が引退する際に、会社を支える幹部8人に15%を超えない範囲で一株5万円(会長の出資価格と同じです)で売却しました。配分は社内のいまの地位で決めるのではなく、社長と相談の上、10年後社長、専務、常務になっていると期待する人には厚く、定年で引退してもらう人には薄く配分しました。このB社株は、今は5万円で売買できますが、将来会社の形を変えた場合に10倍にはなる、価値のある株であることを会長と社長と仕組みを考えたCFOは知っていました。次回はM社株についてお話します。(by smile)
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